Pyenvとvenvを用いたローカル環境のセットアップ方法

概要

macのローカル環境で開発を行う際のpythonの環境構築の方法について記載する。
今回は以下の2つの仕組みを利用して、pythonのバージョン管理と仮想環境の管理を行う。

  • pyenv
    • 複数のpythonのバージョンを扱うために利用する。
  • venv
    • プロジェクトごとに環境を分けるために利用する。

それぞれの違いや必要性の解説はこちらの記事が参考になります。

Pythonのインストール

まずは、ローカル環境にPyenvをインストールし、任意のPythonバージョンを利用できるようにします。

pyenvをインストールします。

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brew install pyenv

インストールしたpyenvのバージョンを確認します。

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pyenv --version
pyenv 2.3.35

zshに設定を追加する。

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echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc    
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo -e 'if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then\n  eval "$(pyenv init -)"\nfi' >> ~/.zshrc

.zshrcの内容を読み込む。

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source ~/.zshrc

インストール可能なPythonのバージョン一覧を表示する。

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pyenv install --list

指定したバージョンをインストールする。

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pyenv install 3.11.7

プロジェクトフォルダに指定したPythonのバージョンを利用する。

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cd <作成したプロジェクトフォルダ>
pyenv local 3.11.7
pyenv versions

globalの場合は全体に反映される。

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pyenv global 3.11.7

実行されているpythonのバージョンを確認する。

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python -V

venvで仮想環境の作成

プロジェクトのディレクトリに仮想環境を作成する。

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# python -m venv <仮想環境名>
python -m venv venv

仮想環境を有効化する。

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source venv/bin/activate

ディアクティベートは以下のコマンドで実行できる。

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deactivate

以上でローカル環境の構築が完了です。